全日本クラシックカメラクラブ
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>>  最 近 の 活 動 報 告  <<        (07年8月15日作成)
 7月14日の研究会は、JCIIの6階会議室で144時に開催され、約60名の会員が参加されました。今回の研究会テーマは、「カメラ名または製造会社名がBで始まるカメラ」です。
 ベビーで始まるカメラが多数展示されるものと想像していましたが、案に相違して僅か10台でした。メーカー別では、バルダがダントツの1位で、105台中24台、次がツァイスイコンの15台、3位はコダックの11台でした。4位はフォクトレンダーの11台、5位はポンティアック、セム、ボルシーの各4台でした。
さらに、バルダを精査すると、第二次世界大戦終了までの製品が11台、戦後の西ドイツ製が11台、同じく東ドイツ製が2台でした。そこで、今回の研究会報告はバルダの歴史を振り返りながら進めて行くことにします。 

 マックス バルデヴェク合名会社(Max Baldeweg OHG)は1908年の創立で、カメラアクセサリーの製造でスタートしました。1915年にはバルダ-ヴェルク マックス バルデヴェク有限会社(Balda-Werk Max Baldeweg GmbH)に改組しました。1920年代後半にはアマチュア向けの乾板とロールフィルムカメラの製造を開始しました。ブルムトリット(Herbert Blum­tritt)の「ドレスデン光学工業の歴史(Geschichte der Dresdener Fotoindustrie)」には、バルドゥア(Baldur)6×9、バルダレッテ(Baldarette)5×8、バルダック(Baldak)4×6.5、バルダ-クラッポ(Balda-Klappo)、バルダクセッテ(Baldaxette)4.5×6、同6×6のカメラ名が記載されています。1935年には、バルディナ(Baldina)で35mmフィルムカメラに進出し、翌1936年には、連動距離計付きのズーパー バルディナ(Super Baldina)を発売しました。

 第二次世界大戦が始まると軍需産業で事業は発展しますが、1945年2月13日~14日の連合軍によるドレスデン大空襲で、壊滅的な被害を受けてしまいした。第二次世界大戦で負けたドイツは、連合軍に分割占領され、ドレスデンはソビエトの支配下におかれました。1948年にはメヒャーニクバルダヴェルク(MECHANIK Balda-Welk) VEB ドレスデンとなり、マックス バルデヴェクの手から離れました。

 バルデヴェクは、西ドイツのビュンデ(Bünde)に移り、1950年にバルダ カメラ-ヴェルク(Balda Kamera-Werk Bünde)を創立します。1877年5月27日生まれですから、74歳の新規事業の立ち上げだったのです。

 東ドイツのバルダは、1951年に社名をVEB ベルカ-ヴェルク(Belca-Werk)と改めます。 ツァイスと同様に、商標権や商号権が絡んだ問題を解決する手段だったのでしょう。商品名も、戦前のバルディナ(Baldina)は、ベルティカ(Beltica)とかえて販売されました。
 ベルミラ(Belmira)は、一般には、ヴェルタ カメラ-ヴェルケの製品とされていますが、これには異論もあります。1950年代の後半は、東ドイツのカメラメーカーが最後の統合に賭けた時期にあたります。フンメル(Richard Hummel)は、東ドイツカメラの全貌(Spiegelreflexkameras aus Dresden)で、VEBベルカ-ヴェルクは1953年改組のVEBカメラ-ヴェルケ(Kamera-Werke)に合併されたとしていますが、ブルムトリットは、1959年設立のVEBカメラ- ウント キノヴェルケ(Kamera- und Kinowerke)に併合されたとしています。マッキューン(McKeown)のクラシックカメラガイド2001の記述も統一されていません。ベルカの項では、1956年に分割されてVEBカメラ-ヴェルケに併合されたと記載されています。しかし、ベルミラの項では、1956年にベルカ-ヴェルクで製造を始めたが、1957年にヴェルタ カメラ-ヴェルクに移管されたとあります。さらに、ヴェルタ カメラ-ヴェルケの項では、ベルミラは1958年の製品とされています。しかし、ヴェルタ カメラ-ヴェルクも1959年には、KWを軸としたVEB カメラ - ウント キノヴェルケ(Kamera- und Kinowerke)ドレスデンに吸収されてしまいました。僅か50年前のことですが、中小カメラメーカーの合従連衡については正確な記録が残っていないようです。このように、東西ドイツのバルダは、同じ創業者の手によって設立された会社ですが、戦前と戦後では別の組織です。下掲のカメラリストでは、西側のビュンデ工場をバルダ カメラ-ヴェルクとし、ドレスデン工場のうち、1908年から1950年までをバルダヴェルク、1951年以降をベルカ-ヴェルク、1957~58年をヴェルタ カメラ-ヴェルケと表記しています。戦前のバルダ-ヴェルクの製品では、バルダックスがよく知られています。しかしパーツとして輸入され日本で組み立てられたものが多いこともあって、製造年を特定することは困難です。

 ビュンデ工場では、ドレスデン工場時代のモデルを再生産してスタートしましたが、まもなくフォールディングカメラから主力を固定鏡胴の35mmカメラにシフトします。1954年には、沈胴式のバルディナ(Baldina)を発売し、引き続き単独露光計内蔵のバルディナB、距離計連動のズーパー バルディナを追加しました。1957年には、ボディスタイルが全く違うバルデッサ(Baldessa)Ⅰシリーズに移行します。巻き上げキー、巻き戻しクランク、フィルムカウンターを軍艦部から底面に移動しました。翌1958年には、連動距離計付きのⅠa、さらに単独露光計を追加したⅠbが発売されました。連動距離計は視差自動矯正のブライトフレーム付きで、ボディ前面にシャッターボタンがあり、その上に距離合わせ用のダイアルがあるのが特徴です。同じ年に、バルダマティック(Baldamatic)Ⅰが発売されます。バルダマティックⅠは、バルデッサⅠbと瓜ふたつですが、シャッターボタンの上にあった距離合わせのダイアルが消えたことで区別できます。距離計連動、ライトバリューによる露光計と絞りの連動といった最新鋭技術を取り込んだ中級35mmカメラでした。シャッターは、シンクロコンパーですが、ヴァイト(Weit-通称デッケルマウント)と同様に絞りと連動する赤い指標があって、被写界深度が距離目盛り上で移動します。1960年には、バルダマティックⅡ同Ⅲズーパー バルダマティック(Super Baldamatic)、同Ⅰ、バルディネッテ(Baldinette) Ⅱ、同オートマティックと多くの新商品を投入しました。

 バルダマティックⅡは、Ⅰ型のボディシェルを踏襲していますが、軍艦部のデザインが変わり、背が高くなりました。ファインダー系のレイアウトが変更になり、セレン露光計とファインダー対物レンズの位置が入れ替わりました。シャッターボタンの上には、絞り操作用のダイアルがあって、ファインダー内の指針に追針式で合わせます。シャッターはプロンターSLKで、距離目盛り上には絞りと連動する赤い指標があって、Ⅰ型のシンクロコンパーと同様に被写界深度を表示しています。
 バルダマティックⅢは、シリーズ最上位機種で、シャッターにシンクロコンパー・ヴァイトを採用してレンズ交換ができるようになりました。ファインダーには、常時35mm、50mm、135mmと3つのブライトフレームが現れています。視差の自動矯正はありません。ファインダー光学系のレイアウトを変更したのは、この135mmレンズに対応できるよう基線長を伸ばすためでした。標準レンズは、シュナイダーのクセノン50mm F1.9とクセナー50mm F2.8 のいずれかを選択できました。シュナイダー製の交換レンズは、広角はクルタゴン35mm F2.8、望遠はテレクセナー135mm F4 の2本が用意されていました。
 ズーパー バルダマティックは、小林昭夫さんの展示です。最新鋭のコンパー オートマットを採用してバルダ カメラ-ヴェルク初の絞り優先AEカメラとなりました。これに連動距離計を搭載したのがズーパー バルダマティックⅠですが、レンズ交換をやめたので基線長は再び短くなりました。セレン露光計に刻んであった距離計用の小窓は、ブライトフレームの採光窓の中に収まりました。

 バルダ カメラ-ヴェルケが元気一杯だったのはこの頃までで、海外では日本製の中級カメラに市場を抑えられ、やむなく、プラスティックボディの安価なカメラにシフトしますが、これもいつの間にか消えてしまいました。


2007年5月研究会持参カメラ一覧・・基本的には持参者の記入通りとし明らかに誤記と思われるものは(編)で修正しました(敬称略、50音順)

持 参 者 カ メ ラ  名 製 造 会 社 フィ ル ム 国 名 発売年
浅沼 宣夫 No.2 フォールディング ブローニー カメラ イーストマン コダック 120(6×9cm) アメリカ 1904
ボックステンゴール(54/2) ツァイス イコン   〃 ドイツ 1926
スポーティー カーバイン ブッチャー 127(4×6.5cm) イギリス 1910s
ボルタックスⅢ(専用望遠コンバージョンレンズ) 宮川製作所 ボルタ判(24×24mm) 日本 1940
伊木 紀昭 バルダックス バルダ ヴェルク 120(6×4.5cm) ドイツ 1936
伊東 幸男 ベビーブローニー イーストマン コダック 127(4×6.5cm) アメリカ 1934
ブローニー ブレットⅡ    〃 127(4×4cm) 1961
バンタム F4.5    〃 828(28×40mm) 1938
バンタム F6.3    〃   〃
ボルタックス 宮川製作所 ボルタ判(24×24mm) 日本
ベビーカメラ(円カメ) 不明 シートフィルム(3×4.5cm) 不明
ベッドフォードフレックス(Bedford Flex)  〃 127(4×4cm) 香港(?)
ベラミ チノン 135(24×36mm) 日本 1981
伊丹 正晴 ベッサ 66 フォクトレンダー 120(6×6cm) ドイツ 1938
ズーパーベッサ(Bessa RF)    〃 120(6×9cm) ドイツ 1936
稲田 裕之 クローバー ベビーレフ 萩工業貿易 127(3×4cm) 日本 1937
井上 秀夫 リゴナ(Rigona)(35mm) バルダ カメラ-ヴェルク 135(24×36mm) 西ドイツ 1954
ユビレッテ(Jubilette) バルダ ウェルク   〃 ドイツ 1938
バルディネッテ バルダ カメラ-ヴェルク   〃 西ドイツ 1951
内田 五三郎 ボックステンゴール(55/2) ツァイス イコン 120(6×9cm) ドイツ 1940
エラボックス(52/2)    〃   〃 1934
ベビーボックス(54/18初期型)    〃 127(3×4cm) 1930
ベビーボックス(54/18(E)ノバー付き)    〃   〃
ベビーボックス(54/18)    〃   〃 1934
大津 裕 ベルミラ(Belmira) ヴェルタ カメラ-ヴェルケ 135(24×36mm) 東ドイツ 1957
神藤 弘充 ベッサⅡ フォクトレンダー 120(6×9cm) 西ドイツ 1950
ボックステンゴール(56/2) ツァイス イコン   〃 1948
小滝 日出彦 バルディネッテ バルダ カメラ-ウェルク 135(24×36mm) 1951
ボルシー B3 ボルシー   〃 アメリカ 1956
パクセッテⅠ(1954) ブラウン   〃 西ドイツ 1954
ズーパーコロレッテ (Super Colorette)Ⅱ  〃   〃 1956
ベルミラ(Belmira) ヴェルタ カメラ-ヴェルケ   〃 東ドイツ 1957
ビューティー LM ビューティーカメラ   〃 日本 1959
小林 昭夫 ユヴェラ(Juwella) (前期型) バルダ ヴェルク 120(6×9cm) ドイツ 1933
    〃 (後期型)     〃   〃 1938
ズーパー バルダマティック バルダ カメラ-ヴェルク 135(24×36mm) 西ドイツ 1960
小林 将利 ズーパーベッサ フォクトレンダー 120(6×9cm)
ドイツ 1936
ブリリアント    〃 120(6×6cm) 1935
小林 泰人 ボーイスカウト コダックカメラ イーストマン コダック 127(4×6.5cm) アメリカ 1929
ホークアイディテクティブカメラ ブレアカメラ 乾板(4×5inch) 1893
佐藤 経明 ズーパーパーフォレッタ(Super Perforetta) ビルンバウム(Birnbaum) 135(24×36mm) チェコスロバキア 1940
バルディナ バルダ ヴェルク   〃 ドイツ 1935
鈴木 恭一 ユビレッテ(Jubilette)    〃   〃 ドイツ 1938
ベルティカ    〃   〃 東ドイツ 1950
ベルミラ(Belmira) ヴェルタ カメラ-ヴェルケ   〃 1957
パクセッテ ブラウン   〃 西ドイツ 1953
ブローニー モデルⅠ ロンドンコダック 620(6×9cm) イギリス 1957
ブローニー フラッシュB    〃   〃 c1957
高島 鎮雄 ピエレッテ バルダ ヴェルク 127(4×6.5cm) ドイツ 1934
ズーパーポンチュラ    〃 120(6×9cm) 1938
ビローラ ボーイ ルクスス ケルビ&ニッゲロー(ビローラ) 120(6×6cm) 西ドイツ 1955
クラッポ(Klappo) L. O. ビットナー 大名刺乾板(6.5×9cm) ドイツ 1923
インペリアル ブラウン 120(6×6cm) 西ドイツ 1953
ビジュー(Bijou) ケルン 大名刺乾板(6.5×9cm) スイス 1925
バキー(Baky、ヴィルギネックス) ヴィルギン 120(4.5×6cm) ドイツ 1934
竹内 久彌 ベビーランクス(Lynx)(ソムベルチオ50mmF2.8付)) ポンティアック 135(24×36mm) フランス領モロッコ 1952
  〃   〃 (フロールベルチオ50mmF3.5付)    〃   〃 1950
  〃   〃 (サフィール50mmF3.5付)    〃   〃
(ベビー)オレナック(Orenac) セム   〃 フランス 1950
ベビーセム(初期型)   〃 1949
ベビーセム(新型)   〃 1950
中田 愼一 べべ40(Bebe)(テッサー、コンパウンドシャッター付) イカ 乾板(4.5×6cm) ドイツ 1911
  〃  342(トリオター 旧コンパー付) ツァイス イコン   〃 1926
  〃  342(テッサー、新コンパー付)    〃   〃 1931
  〃  342/3(  〃  、     〃  )    〃 乾板(6.5×9cm) 1931
中村 昭典 ボックステンゴール(54/2) ツァイス イコン 120(6×9cm) 1926
  〃  (フロンターF9付、56/2)    〃   〃 1948
ベッサ(1937モデル) フォクトレンダー 120(6×9cm、4.5×6cm) 1937
ボルシー C ボルシー 135(24×36mm) アメリカ 1950
ボルシー35 B22   〃   〃 1953
七井 貞明 ベビー マキナ(レンズ明るさ違い2機種) プラウベル シート乾板(4.5×6cm) ドイツ 1912
鍋田 道雄 バルダマチック Ⅰ バルダ カメラ-ヴェルク 135(24×36mm) 西ドイツ 1958
   〃   Ⅱ     〃   〃 1960
   〃   Ⅲ     〃   〃
長谷川 幸也 ベビーライラ 富士光学器械 127(3×4cm) 日本 1936
林 勝夫 ズーパー バルディナ バルダ ヴェルク 135(24×36mm) ドイツ 1938
バルディネッテ バルダ カメラ-ヴェルク   〃 西ドイツ 1950
ビューティー L ビューティーカメラ   〃 日本 1958
林 輝昭 ビオフレックス アルサフォト 120(6×6cm) フランス 1954
ビューティーⅢS 太陽堂光機   〃 日本 1954
平形 信 バルダックス バルダ ヴェルク 120(4.5×6cm) ドイツ 不明
ノリス(バルダックスのOEM)  ミュラー(バルダヴェルク)   〃
ベビーイコンタ(520/18) ツァイス イコン 127(3×4cm) 1931
ボックステンゴール    〃   〃 不明
ズーパーベッサ(ブラック) フォクトレンダー 120(6×9cm) 1936
藤岡 俊一郎 ベビーイコンタ ツァイス イコン 127(3×4cm) 1931
バンタム F4.5 イーストマン コダック 828(2.8×4cm) アメリカ 1938
ベッドフォードフレックス(Bedford Flex) 不明 127(4×4cm) 香港(?) 不明
藤田 耕一 ビービー(Bee Bee)、CertoのCertotropのOEM ツェルト(発売元Burleigh Brooks) 乾板(6.5×9cm) ドイツ 1938
ベルクハイル フォクトレンダー   〃 1927
ブリラント(フォーカシング)    〃 120(6×6cm) 1938
松尾 良彦 コメット Ⅲ ベンチーニ(Bencini) 127(3×4cm) イタリア c1953
ボルシー C ボルシー 135(24×36mm) アメリカ c1950
ベラ(Bella) ビローラ 127(4×6cm) 西ドイツ 1953
ベルティカ バルダ ヴェルク 135(24×36mm) 東ドイツ 1950
ブローニー スターレット イーストマン コダック 127(4×4cm) アメリカ 1951
馬淵 勇 バイラ(Beira)Ⅱ バイヤー(Beier) 135(専用カセット、24×36mm) ドイツ 1934
バイラ(Beira)   〃 35mm紙巻き専用カセット(30×40mm) 1931
バイレッテ(Beirette)   〃 135(24×36mm) ドイツ 1939
山口 満 ベルトラム-カメラ ベルトラム 120(6×9、6×6cm)、135フィルム 西ドイツ 1951
山前 邦臣 ベビー ランクス ポンティアック 135(24×36mm) フランス 1950
ベビー セム セム   〃 c1949
山本 利実 バルダックス バルダ ヴェルク 120(4.5×6cm) ドイツ 不明
バルディニ(Baldini) バルダ カメラ-ヴェルク 135(24×36mm) 西ドイツ 1951
バルデッサ Ib    〃   〃 1958
バンタム F4.5 イーストマン コダック 828(28×40mm) アメリカ 1938








ズーパー バルディナ
Super Baldina

1936年に35mmフィルム距離計連動機として発売したもので、これは1937年モデル。

林勝夫さんのコレクション。
      
                   ベルミラ Belmira
ファインダーが向かって左にあり、巻き上げは左手でレバーをスライドして行う。1957年ヴェルタ カメラ-ヴェルケで製造。
    


                 バルダマティックⅠ Baldamatic I
1957年発売 西ドイツ ビュンデ工場製。写真5まではすべて鍋田道雄さんのコレクション。バルデッサⅠbと瓜二つ。
    
                    バルダマティックⅡ
ファインダー系のレイアウトが変更になり、セレン露光計とファインダー対物レンズの位置が入れ替わった。
     

                    バルダマティックⅢ
 このシリーズ最上位機種で、シャッターにシンクロコンパー・ヴァイトを採用しレンズ交換可能となった。
     
          ズーパー バルダマティック Super Baldamatic
小林昭夫さんの所有。バルダ カメラ-ヴェルク初の絞り優先AEカメラとなった。
     
             ベビーボックス54/18 1931年から1938年まで製造されたベスト半裁判のボックスカメラ。
 このモデルはフロントパネルが金属製となった後期のモデルで、カメラ名は前面レンズ下と背面赤窓の間にあります。この赤窓にはカバーがついているのが特徴。オリジナルの紙箱と、綺麗な革ケースが貴重。内田五三郎さんのコレクション。
 
ベビーランクス Baby Lynx
このモデルはMade in France Pontiac Parisである。山前邦臣さんのコレクション

 こちらは竹内久彌さん所有のベビーランクス 、仏領モロッコ製となっている。
     


         ベビーセム Babysem初期型、竹内久彌さんのコレクション。
  
ベビーセム新型 竹内久彌さんのコレクション
ボディーはオシャレなグレーとブルーのツートーンカラー







ベビーセム新型、こちらは山前邦臣さんのコレクション。
こちらのボディーカラーはグレーとレッドのツートーン。

べべ(Bebe 342)。 テッサー 新コンパー付、1931年発売。
画面サイズ4.5×6cmの乾板を使用する。中田愼一さんのコレクション。

べべ(Bebe 342/3)。 テッサー 新コンパー付、1931年発売。
画面サイズは6.5×9cm、これも中田愼一さんのコレクション。










ビューティ ⅢS

太陽堂光機製。

ⅢSはビューティSの改良型で75mm F3.1のレンズがついている。

林輝昭さんのコレクション。










ビオフレックス Bioflex
アルサフォト製二眼レフ。

二重ギアの前側がフォーカシング用、後ろ側はシャッター速度のセット用。

林輝昭さんのコレクション。

                 ビービー(Bee Bee)
アメリカのバーレイ ブルックス社がツェルト(Certo)社からOEM供給を受けて販売したカメラ。ツェルト社のモデル名は、ツェルトトロップ(Certotrop)である。
藤田耕一さんのコレクション。

バイラ Beira 1931年にバイエル(Beier)社が製造したカメラ。
35ミリ幅の無孔フィルムに30×40mmの画像を作る。馬淵勇さん所有。

バイラ II  BeiraⅡ。バイラの改良型で1934年の発売。
専用カセットに入った
35mm有孔フィルムを使い、アパーチャも24×36mmになった。






ボルシーC

35mmの二眼レフだが、上下像合致式の連動距離計とアイレベルのファインダーもついている。
     
                           ボルタックスⅢ
40mm F4.5の標準レンズに市販されなかった望遠コンバージョンレンズを装着してある。浅沼宣夫さんのコレクション







ホークアイ
ディテクティブ カメラ
Hawk Eye
Detective Camera

1893年製造で今回一番古いカメラ。

製造は、サミュエル ターナーのボストンカメラ Co. が担当していた。

しかし、1895年には先ずボストン カメラが、続いて1899年にはブレア カメラがイーストマン コダックに買収さた。

コダックのホークアイは、この流れを汲む由緒ある名称である。小林泰人さんのコレクション。







スポーティ カーバイン


ロンドンのブッチャーから販売された。

レザー貼りのかわいらしいボックスカメラである。