写真左はユーゴアルティックスと呼ばれているユーゴ製のアルティックスです。竹内さん(写真右)によれば、製造終了後数年経って、ドレスデンからパーツを持ち出しユーゴで組み立てたものだそうです。写真中央は戦前のアルティックスです。エホーカメラファブリーク最初の35mmカメラで、画面サイズは24×24mm、ビハインド(ザ)レンズシャッターと35mmレンズの組み合わせです。ALTIXのマークがあるT型の上に、シャッターレリーズがあります。非常に珍しい機種で高島さんも実物は初めて見るとのことでした。
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写真左は高島鎮雄会長とラ・フォルデット。ラ・フォルデットは20世紀初頭に流行した木製革貼りのボックスカメラを、そのまま折り畳みにしたものと言えます。フランスの
E. マゾ・パリ製で同社製のマゾ・アナスチグマットF9 130mmとの組み合わせです。写真右はインフレックスを片手に説明をされる高島会長
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先日フランスから帰国した山前邦臣さんは、現地で入手したばかりの珍品を披露。骨董屋街を歩いているときに山前夫人が見つけたのが写真中央のコルベット。フランスのライカ総代理店だったティランティが1958年に発売した35mmカメラで、アンジェニューレンズ付なのがフランス贔屓にはたいへん魅力なのでしょう。翌1959年には、距離計連動の ST280(写真9)が発売されました。いずれもボディは西ドイツのレグラ社から供給を受け、軍艦部、レンズ、シャッターをフランスで調達したものです。
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カルメンという名から受けるイメージとは大分違い、ピグミーがふさわしいと思われるこのカメラは、エアバスの製造工場で著名なトゥールーズで見つけたそうです。35mm幅の裏紙付きフィルム使用、画面サイズは24×24mm、単玉レンズとロータリーシャッターの組み合わせで、シャッターレリーズの押し加減でスピードが変わります。
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大坂純史さんは、AJCC入会のきっかけとなったイコンタ35と第二次世界大戦の秘話を背負ったコンタックスT型とを披露。イコンタ35はアクセサリーシューがない前期型ですが、レンズはイエナ製のテッサーで、レンズ番号の277万台から想像すると1945年以前のレンズと思われます。貴重なカメラなので革ケースを作ってもらったところ2万円かかり、「本体(80ドル)より高い物につきました」とのこと。
1999年のこと、ウクライナの方から500ドルでブラックコンタックスが売りにでているとの連絡があったそうです。この値段ではと半信半疑だったが買うことにしたのだそうです。到着したのは紛れもないコンタックスTバージョン5(クッツ)だったそうです。
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小滝日出彦さんは、1950年代のキヤノンコレクションを展示しました。AJCC NEWS LETTER 2005年 4月号の会員便りで宮本俊作さんのX型紹介の記事に触発されての発表です。キヤノンX型とY型のアクセサリーシューには、レンズの繰り出し量に沿って上下するピンがあって、X型専用のファインダーを装着するとパララックスが連動矯正されます。この機構は変倍ファインダーと共にキヤノン独自のもので、特許に守られてか追従するところはありませんでした。 |
石橋直幸さんは1940年代のアメリカ製大衆カメラを披露しました。
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浅沼宣夫さんと長谷川幸也さんは、それぞれカメラ名も製造会社も解らないフォールディングカメラを持ってこられました。写真左は浅沼宣夫さんの無銘カメラ、右が長谷川幸也さんの無銘カメラです。
いずれも120フィルムで6×9のイメージです。大変よく似たフォームをしていますが、巻き上げキーの形と前蓋の足の形が相違しています。
たすきの構造は全く違います。シャッターはバリオで、T B 1/25〜1/100秒、レンズはローデンシュトックのトリナー105mmF4.5と共通です。
前蓋の三脚ネジの位置と大ネジ/小ネジの違いが何かのヒントになるのでしょうか。
このクイズに答えてくれる会員はいらっしゃいますか? |
佐藤経明さんは、ヴェルタのヴェルツール(写真左)と栗林写真機械製作所 のペトリRF(写真右)を持参されました。
ヴェルツールは120判を使用し、シリーズには、6×4.5、6×6、6×9センチ機と兼用機があり、当時としては珍しい一眼式の距離計連動カメラです。このカメラは軍艦部が黒の6×4.5センチ判で大変珍しいもの。
ペトリRFは1952年に発売された単独距離計付のセミ判カメラです。1955年にはベトリRF120が発売されて連動距離計がついたようですが詳細は解りません。 |
藤岡俊一郎さんのヴェスト ポケット スピーデックス No3は、ボシュロムのテッサー90mmF4.5付のフォールディングカメラです。
軽量に加えて、6×9判に90mmは、35mmに換算すると36mm相当とワイドアングルなので、山行きには最適のカメラとのことでした。
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