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全日本クラシックカメラクラブ
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>>  最 近 の 活 動 報 告  <<        (05年1月31日更新)
2005年3月の研究会報告
 平成17年3月12日(土曜日)午後2時15分から、AJCC総会に引き続きJCII6階の会場で開催されました。出席者約60名。
 最初に高島会長からAJCC発足25周年記念誌の発行、春の撮影会(4月3日三渓園・・・終了)、今後の予定など説明があり、研究会の本題に入りました。今回の研究会テーマは特にテーマを決めない「ノンセクション」と「単独距離計付カメラ」の2テーマ。「単独距離計付カメラなんか持っていないよ」と言う声が聞こえたわりには、意外とたくさんのカメラが集まりました。中でも戦後の日本で作られた、4畳半メーカーと言われた小さなメーカーのスプリングカメラに珍しいものが見られました。


05/3月研究会持参カメラ一覧・・基本的には持参者の記入通りとし明らかに誤記と思われるものは(編)で修正しました(敬称略、50音順)
持 参 者 カ メ ラ  名 製造会社 フィルム 国名 発売年
浅沼 宣夫 ボルタックスT 宮川製作所 ボルタ判(24mm×24mm) 日本 1938
モンテカルロ Demaria-Lapiere 120(4.5×6cm) フランス c1948
レフレックスボックス カメラ-ヴェルクシュテッテン 120(6×9cm) ドイツ 1933
五十嵐 登 パール RS 小西六写真工業 120(4.5×6cm) 日本 1950
セミレオタックスDLU 昭和光学精機    〃 1952
オリンパスシックスWb オリンパス光学工業 120(6×6cm) 1954
伊木 紀昭 メス・イコンタ (524/2) ツァイス・イコン 120(6×9cm) 西ドイツ 1951
井上 秀夫 コンティナU(524/24)−ノバー付    〃 135(24×36mm) 1952
岩崎 敏彦 フォカ・スタンダール O. P. L.    〃 フランス c1953
岡田 万寿男 コンティナU(524/24)−テッサー付 ツァイス・イコン    〃 西ドイツ 1952
岡本 貞雄 パール RS 小西六写真工業 120(4.5×6cm) 日本 1950
コンティナU(524/24)−ノバー付    〃 135(24×36mm) 西ドイツ 1952
コンティナU(524/24)−テッサー付 ツァイス・イコン    〃 1952
長田 勝至 コンティナU(524/24)−テッサー付 ツァイス・イコン    〃 1952
小滝 日出彦 ゼノビアRU 第一光学 120(4.5×6cm) 日本 1954
パクセッテT ブラウン 135(24×36mm) 西ドイツ 1953
小林 将利 オリンパスシックス RUB オリンパス光学工業 120(6×6cm) 日本 1955
ゼノビアR 第一光学 120(4.5×6cm) 1952
小林 泰人 セルフィックス 12-20 スペシャル ロス・エンサイン 620および120(6×6cm) イギリス 1955
小山 昌男 カロロンRF 栗林写真機械製作所 120(4.5×6cm) 日本 1952
佐藤 経明 コンティナU(524/24)−テッサー付 ツァイス・イコン 135(24×36mm) 西ドイツ 1952
スーパー・セミイコンタ(531)    〃 120(4.5×6cm) ドイツ 1937
鈴木 孟志 ブリラント フォクトレンダー 120(6×6cm) ドイツ 1932
高島 鎮雄 アカレックスT AKA(Apparate & Kamerabau) 135(24×36mm) 西ドイツ 1954
コンティナU(524/24) ツァイス・イコン    〃 1952
オリンパスシックスRUB オリンパス光学工業 120(6×6cm) 日本 1955
メス・イコンタ(524/2) ツァイス・イコン 120(6×9cm) 西ドイツ 1951
アジフォルド アジラックス(Agilux) 120(6×6cm) イギリス 1955
セルフィックス820スペシャル ロス・エンサイン 620および120(6×9cm) 1954
ペトリー 栗林写真機械製作所 120(4.5×6cm) 日本 1949
竹内 久彌 シネスコピック シネスコピー 135(24×24mm) ベルギー 1929
七井 貞明 ミヅホシックスX ミヅホカメラ工業 120(4.5×6cm、6×6cm) 日本 1952
長谷川 幸也 クリスターシックスVA (株)クリスタル    〃 1954
オシログラフカメラC-31用レンズとシャッター ILEX Opt.Co.(レンズ) 焦点距離58mm、明るさF1.2 アメリカ c1955
TEKTRONIX(シャッター)
服部 豊 プラウドクロームシックスV 隅田光機製作所 120(4.5×6cm、6×6cm) 日本 1951
ソリダVR フランカ 120(6×6cm) 西ドイツ 1954
アグファ・レコードV アグファ 120(6×9cm) c1954
林 勝夫 ST 280 スペシアリテ・ティランティ 135(24×36mm) フランス 1960
林 輝昭 アーガスC アーガス    〃 アメリカ 1938
アカレックスT AKA(Apparate & Kamerabau)    〃 西ドイツ 1954
オリンパスクロームシックスWb オリンパス光学工業 120(6×6cm) 日本
林田 吉弘 レチナU(#142) コダック(独) 135(24×36mm) ドイツ 1937
レチナT(#010)   〃    〃 西ドイツ 1946
レチナUc(#020)   〃    〃 1960
馬淵 勇 メス・ゴルフ アドックス(ADOX) 120(6×6cm) 1952
ロイヤル(レンズ違いなど4台) ダコラ    〃 1955
グローリア ブラウン    〃 1954
バルディックス(メス・バルディックス) バルダ    〃 1952
スピーデックス・スペシャルR アンスコ    〃 アメリカ 1953
セルフィックス 12-20 スペシャル ロス・エンサイン 620および120(6×6cm) イギリス 1955
メス・イコンタ(524/16)(レンズ違い2台) ツァイス・イコン 120(6×6cm) 西ドイツ 1951
ミノンシックスU ヤマト光機工業 120(4.5×6cm、6×6cm) 日本 1950
コンティナU(524/24) ツァイス・イコン 135(24×36mm) 西ドイツ 1951
アジマチック アジラックス    〃 イギリス 1956
パクセッテUM ブラウン    〃 西ドイツ 1953
村松 啓三郎 ビトマチックT フォクトレンダー    〃 1957
ペトリRF120 栗林写真機製作所 120(4.5×6cm) 日本 1955
山口 満 無銘 手札判(8×10.5cm) イギリス c1895
山下 浩 ゼニット7 KMZ 135(24×36mm) ソ連 1969
フェト4前期型 FED    〃 1964
スーパー・パーフォレッタ ビルンバウム(Birnbaum)    〃 チェコスロバキア c1940
キエフ5 キエフ・アルセナール    〃 ソ連 c1967
山本 重治 オフナーシックス 大船光学機械製作所 120(4.5×6cm、6×6cm) 日本 1954
ミヅホシックス ミヅホカメラ工業    〃 1953
シスレー55 高嶺光学    〃 1954
バルマシックス・モデルT 120(6×6cm)
ゼノビアセミ 第一光学 120(4.5×6cm) 1952
オリンパスシックスRUA オリンパス光学工業 120(6×6cm) 1955
16ベル(16Bell) 興和 16mmフィルム(10×14mm) 1959
山脇 慶酉 イコフレックスT(プリズム付) ツァイス・イコン 120(6×6cm) 西ドイツ 1950
メス・ゴルフ アドックス(ADOX)    〃 1952



 左および上の写真は、竹内久彌さんの収集品で極めて珍しいベルギー製のシネスコピック(Cinescopic)と言うカメラです。
 上はフィルム装填の状態を示す写真でこのようにレンズとファインダーを外して行います。
 Andre van Remoortel社が1929年〜1939年までの10年間に300台生産したもので、この個体には245の刻印があります。135フィルムに24×24mmの画像を写し取ります。

 馬淵勇さん所有のドイツ、ダコラ社製単独距離計付のロイヤル。
 6×6cm判でセルフコッキングになっています。1955年発売で同じ年にセルフコッキングのマミヤシックス・オートマットがあり、どちらが世界初なのか調査中とのこと。


 同じく馬淵さんの英国アジラックス(Agilux)社製の35mmフィルム使用の単独距離計付カメラ、アジマチック(Agimatic)。
 レンズ交換可能でビハインド式2枚羽根ギロチンシャッターが付いています。
 レンズの向かって左上(10時位置)にあるレバーを押し下げるとフィルム巻き上げとシャッターのコッキングが行われ、次いで同じレバーを押すとシャッターが切れると言う凝った構造になっています。

 小林泰人さんの英国ロス・エンサイン社が1955年に発売した単独距離計付のセルフィックス12-20スペシャル(Selfix 12-20 Special)


 林輝昭さんのアーガスC(Argus C)。アーガスシリーズで最初に単独距離計の付いたカメラで1938年の発売。アクセサリーシューが外付けになっています。
 
 これも林輝昭さんの所有で、単独距離計付オリンパスクロームシックスWb。1954年の発売。オリンパスクロームシックスは他にも多数の方が持ってこられました。

 ドイツ、アドックス社が1952年に発売した単独距離計付の6×6cm判カメラ、メス・ゴルフ。カサーのレンズ、プロンターSVSの付いたしっかりしたカメラです。
  
 高島会長持参の栗林写真機械製作所から1949年に発売されたセミ判単独距離計付スプリングカメラ、ペトリー。撮影時ファインダーを写真のように飛び出させて使います。

 (株)クリスタルが住光という商社から1954年に発売したクリスターVA。長谷川幸也さんのコレクションです。セミ判と6×6cm判兼用の単独距離計付スプリングカメラ。
  
 七井貞明さん所有のミヅホシックスX、ミヅホカメラから1952年に発売された単独距離計付セミ判、6×6cm判兼用スプリングカメラです。
 当時の広告を見るとカメラ名も会社名も「ミズホ」ではなく「ミヅホ」となっています。

 長谷川幸也さんが持ってこられたアメリカ製オシログラフカメラ用レンズとシャッター。
フードと接写用の前玉を外し1眼レフカメラ(ペンタックス)に取り付けてあります。



 この2台も栗林写真機械製作所から発売されたスプリングカメラ。



 写真左は1952年に発売された単独距離計付セミ判スプリングカメラ、カロロンRF。小山昌男さんが持ってこられました。ペトリRFの別名でも売られています。



 写真右は1955年に発売された、ペトリRF120。ボディーはカロロンRFと同じですが、これは連動距離計付です。こちらは村松啓三郎さんのコレクションです。




 山本重治さん持参の単独距離計付カメラ4台


 前列右はセミ判、6×6cm判兼用機のシスレー55、その左はパルマシックス・モデル1。いずれも高嶺光学が1954年に製作したほぼ同じカメラ。



 後列右は第一光学から1952年に発売されたゼノビアセミ、左は大船光学から発売されたオフナーシックス。

 山本重治さん所有の興和製16mmカメラ、16ベル(16Bell)。
 1959年の発売で、興和の16mmフィルム用カメラではラメラというカメラ付きラジオが有名ですが、これはきわめて珍しいカメラ単独。

研究会の様子