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イギリスのロス(ROSS)社が1865年に発売した湿板カメラ。湿板の取り扱いは大変手間の掛かるものだったため、手間の掛からない乾板ができると、大半の湿板カメラは乾板型に改造されたと言う。
本機はよく原形をとどめている貴重なもの(小林泰人さんのコレクション)
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アダムス(Adams & Co.)社が1909年に発売したフォールディングカメラのトロピカル
バイド(Vaido)。英国屈指の老舗メーカーが丹精を込めて作り上げた工芸品である(小林泰人さんのコレクション)。
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スコットランドのリザース(Lizars)社が1897年頃に発売した二眼レフのツインレンズ
チャレンジャー(Challenger)。
チーク材を用いた珍しいものである(小林泰人さんのコレクション)。 |
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フランスのマッケンシュタイン(Mackenstein)社のフォールディングカメラ。写真で分かるように引きだした時にレンズボードを支えるタスキ部分はきれいな波形をしたいたになっている。広角レンズ付きで1888年頃発売(小林泰人さんのコレクション)
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ドイツのシュテゲマン(Stegemann)社から1890年頃発売されたフィールドカメラで一つのレンズでステレオ写真が撮れるように作られたステレオカメラ。写真はレンズは向かって左側に寄せた状態になっている(小林泰人さんのコレクション)。
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ロシア製のヨーヒム(Jochim)スペシャルコンパクトというフォールディングカメラ(会社名もキリル文字でJochimとある)。ロシア革命前後に作られたものだがよく残っていたものと思われる貴重なものである。カメラ名および製造会社から見るとドイツ系の会社が作ったものか、ドイツから輸入されたものかも知れない(小林泰人さんのコレクション)。
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アメリカのプットナム(Putnam)社が1880年頃製作したマーベル(Marvel)。
空気ポンプ式シャッターが付いているバックフォーカスタイプのビューカメラ(小林泰人さんのコレクション)。 |
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フランスのアルベール・ブリシャウ(Albert
Brichaut)社の木製乾板カメラで1890年頃の製品。レンズボードを2枚の折りたたみ式側板で支える構造が特徴(林輝昭さんのコレクション)。 |
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日本の進々堂が1900年頃製作した木製乾板カメラ。この会社の詳細は不明だが、営業写真館向けに暗箱を作っていた東京のメーカーで、注文に応じて写真器店にも納入していた町工場と言ったところ(浅沼宣夫さんのコレクション)。 |
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セネカのシャトークア4×5(Chautauqua
4×5)、メーカーのセネカ社(Seneca Camera
Mfg. Co.)は左の箱側面に見えるインディアンマークで有名な会社。これと言った特徴のない廉価版木製カメラ。木製ボディーは黒で塗装されている(倉石馥副会長所蔵)。 |
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117フィルムを使う6×6cm判のザ・ブローニー (The
Brownie)。
コダックがフィルムの拡販を図るために作った史上初の紙製市販カメラで、価格は1ドルだった(高島会長のコレクション)。 |
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イギリス、ホートン社のNo. 2ボックスカーバイン。ボディーが紙製の廉価版で、120フィルムを使う6×9cm判。
このカメラは後にボックスエンサインという呼び方もされたようである。
(鈴木恭一さんのコレクション)
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エルネマン(Ernemann)のアトム判一眼レフ、エルマノックス
レフレックス。ドイツの写真家エーリッヒ・ザロモンで有名なオプティカルファインダー付のエルマノックスの後継機で巨大なF1.8のエルノスター付き(山前邦臣さん所有)。 |
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ブラウン インペリアルという6×6cm判スプリングカメラ。西ドイツのヘルマン・ヴォルフ社が1950年にルクサシックスという名前で発売したが、販売力がないため1953年にパクセッテなどで知られるカール・ブラウン社から発売されるようになった。
このカメラは、外観からは、レンズボードを支えるタスキ部がないように見えますが右上の内部写真で分かるように蛇腹の内側にタスキを設けると言う極めて珍しい構造を撮っている(高島会長のコレクション)。 |
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フランスのオプティス(OPTIS)社が1902年頃発売した ル
セルティックと言う
6.5×9cm判の乾板カメラ。当時のフランスでは、この種のカメラボディーが早くも金属製となっていたものが多い中で本機は木製革張りである(竹内久彌さん所蔵) |
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チェコスロバキアのオカム(OKAM)社のボックスカメラ オカム。
所有者の竹内久彌さんは写真で分かるようにブロニカのフィルムバックを取り付けて撮影できるようにし、撮影を試みたとのこと。 |
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一眼レフのコンタックスDとその別名カメラ5台(左の写真)。およびノーネームコンタックス(右)。コンタックスDは1952年のライプチッヒ春の見本市で発表されたが、当時ツァイスイコンの本社はすでに西ドイツのシュトゥッツガルトに移っており、東独側はコンタックスやツァイス
イコンと言う名称が使えなくなったので色々な別名カメラが生まれた。
左の写真の上段左から時計回りにコンタックスD、ペンタコン、コンソル、ベリコン、スーパーD、ヘキサコンですべて湯浅謙さんのコレクション。 |
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富士フイルムの「写るんです」などのフィルムカメラの元祖とも呼ぶべき試作カメラとコダックの110サイズのレンズ付きフィルムコダックミニ(右端)。1番左はフィメラ(fimera)で1950年代に甲南カメラ研究所が富士フイルムに売り込んできたもの。次ぎも同じく甲南カメラ研究所が1960年代に持ち込んだ第2世代試作カメラ。3番目は富士フイルムが1980年代に試作した「写るんです」試作品ナイスショット。何れも水川繁雄さんのコレクション。
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キング露出計。1930年代のもので計算尺のような形をしている。森式とある。
時代を反映して北海道だけでなく、樺太や満州での露出補正表が添付されている。
(内田五三郎さんのコレクション) |
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