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>>  最 近 の 活 動 報 告  <<        (05年12月5日更新)

平成171112日(土)午後2時から、11月の研究会がJCII 6階の会場にて開かれ、約60名の参加者がありました。最初に高島会長から、来年より写真展に出品できる撮影カメラは1965年以前に発売されたカメラとすること、25年記念誌の原画展を来年8月に新宿で開くこと、今秋の25周年記念写真展と同じ写真を使用して、1123日から京都でも写真展を開くこと、1117日から開く台湾での写真展などの話がありました。今回の研究会テ−マは、「カメラ名ないしメーカー名がRで始まるカメラ」でした。ローライフレックスやレチナ、リコーの各シリーズのカメラが多く集まりました。以下珍しいカメラや特徴のあるカメラなどを中心に紹介します。


05/11月研究会持参カメラ一覧・・基本的には持参者の記入通りとし明らかに誤記と思われるものは(編)で修正しました(敬称略、50音順)

持 参 者 カ メ ラ  名 製 造 会 社 フィ ル ム 国 名 発売年
浅沼 宣夫 レフレックス ボックス KW 120(6×9cm) ドイツ 1934
リコレット U 理研光学工業 135(24×36mm) 日本 1955
ロニー EMC 750 八洲光学   〃 1976
五十嵐 登 ローヤル35S ローヤルカメラ   〃 1955
リコーシックス 旭精密工業 120(6×6cm、6×4.5cm) 1952
伊木 紀昭 ローライフレックスX(タイプ2) フランケ ウント ハイデッケ 120(6×6cm) 西独 1950
リコーフレックス ZS 理研光学工業   〃 日本 1955
リコー300S   〃 135(24×36mm) 1960
岩崎 敏彦 ロボット T ロボット写真電子 135(24×24mm) ドイツ 1934
レチナ T(126) 独コダック 135(24×36mm) 1936
内田 五三郎 ローライフレックス ノイ(New Standard) フランケ ウント ハイデッケ 120(6×6cm) 1939
岡田 万寿男 ベビーパール 六桜社 127(3×4cm) 日本 1934
セミパール(白ブチ)   〃 120(6×4.5cm) 1938
神藤 弘充 レチナ (118) 独コダック 135(24×36mm) ドイツ 1935
レチナ(126)   〃   〃 1936
レチナ U   〃   〃 西独 1946
久保田 正雄 テレロワ ロワイエ 120(6×9cm、6×4.5cm) フランス c1950
小滝 日出彦 リコレット U 理研光学工業 135(24×36mm) 日本 1955
リコー35デラックス   〃   〃 1956
リコー519 デラックス   〃   〃 1958
小林 昭夫 ロールフィルム5×8(旧コンパー) フォクトレンダー 129(5×8cm) ドイツ 1927
     〃      (新コンパー)   〃   〃 1929
ロールフィルム6×9(新コンパー)   〃 120(6×9cm)
小林 将利 リコーワイド 2.4 理研光学工業 135(24×36mm) 日本 1960
レチナレフレックス W 独コダック   〃 西独 1964
佐藤 経明 ローヤル 35LE ローヤルカメラ 135(24×36mm) 日本 1960
鈴木 恭一 レチナ U 独コダック   〃 西独 1946
レフレクタ U ウェルタ 120(6×6cm) 東独 1950
ラピッド(Rapide) コロネット 120(6×9cm) イギリス
城 靖治 ラメラ 興和光機 16mm(10×14mm) 日本 1959
レクト(Recto) コンテッサ ネッテル アトム判(4.5×6cm) ドイツ 1921
リージェント(Regent) 独コダック 620(6×9cm) 1935
高島 鎮雄 ユリーカ W.W.ローチ 手札(8×10.5cm) イギリス 1888
ハリウッド ルバーグ アンド レンナー 127(4×6.5cm) ドイツ 1936
竹内 久彌 レクタフレックス ローター レクタフレックス 135(24×36mm) イタリア 1953
中村 昭典 ローライフレックス スタンダード フランケ ウント ハイデッケ 120(6×6cm) ドイツ 1932
ローライフレックス 4×4(後期型)   〃 127(4×4cm) 1933
中村 雅夫 ?? ローデンシュトック 120(6×9cm) 1932
七井 貞明 クラロビッド(Clarovid) U   〃   〃 1934
リージェント(Regent) 独コダック 620(6×9cm) 1935
鍋田 道雄 レチナ Vs   〃 135(24×36mm) 西独 1958
レチナレフレックス   〃   〃 1957
    〃       S   〃   〃 1959
    〃       V   〃   〃 1960
    〃       W   〃   〃 1964
長谷川 幸也 リコレット 理研光学工業   〃 日本 1953
服部 豊 ロスフレックス(仮称、試作品の為) ロス-エンサイン? 120(6×6cm) イギリス c1955
林 勝夫 ローライフレックス T フランケ ウント ハイデッケ   〃 西独 1958
ローライフレックス グレイベビー   〃 127(4×4cm) 1957
ローライ35S シルバー ローライ ヴェルケ 135(24×36mm) シンガポール 1978
林田 吉弘 レチナレフレックス(025) 独コダック   〃 西独 1957
レチナ T(010)   〃   〃 1946
林 輝昭 リコーフレックスB(理光フレックスB) 理研光学工業 120(6×6cm) 日本 1941
リコーシックス 旭精密機器工業   〃 1952
平形 信 リコーフレックスダイヤ 理研光学工業   〃 1955
アドラー   〃 120(6×4.5cm) 日本 c1938
リコー キャディー   〃 135(24×18mm) 1961
ローライ A110 ローライ ヴェルケ 110(13×17mm) 西独 1974
ローライ A26   〃 126(28×28mm) 1972
藤岡 俊一郎 リトレック SP 武蔵野光機 120(6×9cm) 日本 1961
馬淵 勇 ロッカ(Rocca) モンタヌス(Montanus)カメラバウ 120(6×6cm) 西独 1958
ロイヤル(Royal) ダコラカメラ   〃 1955
Rajar No.6 A.P.M.   〃 イギリス 1954
ロイコ 理研光学工業 127(4×4cm) 日本 1940
リコー オート66   〃 120(6×6cm) 1962
リファックス(6×6、4.5×6cm Range finder) バイエル(Beier) 120(6×6cm、6×4.5cm) ドイツ 1937
Citoklapp ローデンシュトック   〃
ローライフレックス4×4(スポーツローライ) フランケ ウント ハイデッケ 127(4×4cm) 1938
村松 啓三郎 ローライフレックスオートマットMX   〃 120(6×6cm) 西独 1951
レチナ Ta 独コダック 135(24×36mm)
ペトリ RF120 栗林写真工業 120(6×4.5cm) 日本 1956
山口 満 リファックス バイエル(Beier) 120(6×6cm、6×4.5cm) ドイツ 1937
スピード ルポルタージュ ゴーモン(Gaumont) プレート(9×12cm) フランス 1925
山本 利実 レチネッテ(147) 独コダック 135(24×36mm) 西独 1939
レチナ(126)   〃   〃 ドイツ 1936
八子 一男 リトレック ビュー 武蔵野光機 プレート(5×7inch) 日本 1960
リコー オート35 理研光学工業 135(24×36mm) 1960
レチナ(詳細不明) 独コダック   〃 ドイツ 特定不可
ロヂックス 不明 120(6×9cm) 不明
山前 邦臣 サボワT(タイプ1) ロワイエ(SITO) 135(24×36mm) フランス 1956
サボワUc   〃   〃 1957
サボワフレックス   〃   〃 1959
サボワフレックスオートマチック   〃   〃 1959
リッパ 大和光機工業   〃 日本 1955


山前邦臣さんのサボアT(タイプ1)、サボアシリーズの最初のモデルで1950年の発売

同じく山前さんのコレクションのサボアUC、単独露出計付き、1958年の発売



リッパ(Rippa)と言うカメラ、大和光機工業製。同社のパックス・ルビーと同じカメラです。このカメラは輸出用として色々な名前を持っていました
これも山前さんのコレクションです
竹内久彌さんが持参されたレクタフレックス・ローター、ニッコールHオート85mmとQオート200mmとベルチオを付けてあります。






内田五三郎さんのローライフレックス・スタンダードノイ
(New Standard)
本機は戦争中の1939年〜1941年に製造されました。
フィルム送りは、最初底面の赤窓に数字の1が出るまで向かって左側面のレバーで巻き上げます。その後は自動巻止め、セルフコッキングとなります。オールド・スタンダードはフィルム送りのみ
自動巻止めですが、セルフコッキングにはなっていません。






伊木さん所有のローラーフレックスX(タイプ2)
1950年末から1951年5月頃までの非常に短い期間生産された、非常に珍しいものです。








馬淵さんが持参された4×4cm判2眼レフのスポーツローライフレックス。
ローライフレックス4×4は1931年の発売ですが、これは1938年に製造されたものです。撮影レンズのみにフィルター取り付け用のバヨネットマウントがあります。
   
片山良平さんの反射ファインダー付きイコンタシックス。今回のテーマにはあっていませんが、反射ファインダー付きイコンタシックスはは珍しいので紹介します。
  
鍋田道雄さん(左の写真)はレチナレフレックスシリーズを紹介されました。上の写真は1957年に発売された最初のレチナレフレックスです。交換レンズはレンズシャッターなのでレンズ前群のみを交換します。











服部豊さんのコレクション
英国ロス社が1955年頃試作したと思われる6×6cm判2眼レフ
で明るいロスエクスプレスF2.8 80mmのレンズが付きです。
   
城靖治さん持参のコンテッサネッテル社のレクト(Recto)、1921年に発売されたアトム判乾板カメラ

山口満さん所有の仏、ゴーモン社製スピードルポルタージュと思われるカメラ。クラウステッサー付き9×12cm乾板カメラ
    


これも山口さんの独バイエル社のスプリングカメラ、リファックス。距離計連動の6×6cm、6×4.5cm兼用機です。

馬淵勇さんの西独、ダコラ社製6×6cm判スプリングカメラ、ロイヤル。
前玉回転距離合わせ方式で、単独距離計が付いています。

リコーフレックスで大成功した理研光学が二匹目の泥鰌を狙って発売した35mmレンズシャッター機。セルフコッキングで二重露出防止機構つきで、距離計無しの大衆機。
その頃一斉に出た中小メーカーの35mm大衆機に押されてあまり売れなかったとの話ですが、その後に続く理研光学の35mm機の基となりました。写真のものはフード付きの珍しいものです。













高島鎮雄会長所有の英国、W. W.ローチ社が1888年に発売したユリーカ。きれいに磨かれたマホガニー製の本体はほれぼれする美しさです。
手札サイズ(8×10.5cm)の乾板12枚が後部のマガジンに納めてあり、1枚撮り終わったら新しい乾板をレバーで引き上げ、上部のモロッコ革製ダークバッグ内に出します。次にその乾板を外から手で一番前まで移動させて押し込むと言う方法で次の撮影準備を行います。ソルントンシャッターが内蔵されており、レリーズはひもで行います。

林輝昭さんの旭精密機器工業製のリコーシックス。旭精密機器工業は理研光学の関係会社で、1953年には理研光学に吸収合併された。
このカメラは駐留米軍PX向けに作られたものという。
        
小林昭夫さんのフォクトレンダーのロールフィルム用フォールディングカメラでその名も「ロールフィルム」、左の2台は129フィルム使用の5×8cm判。左側は新こんぱー付、中央は旧こんぱー付。右の写真は「ロールフィルム6×9」、かなり大型で後に発売された最初のベッサと同じ大きさです。尚左の2台と、右の1台の写真の画像の大きさは比例していません。