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>>  最 近 の 活 動 報 告  <<        (05年10月15日更新)

2005910日の例会は、いつものように14時から高島会長の幹事会報告に始まりました。
引き続き会長司会による自慢の逸品のご開陳が始まりました。

今回はテーマを設定しない「ノンセクション」だったので、持ち込まれた機種は多岐にわたりました。


05/9月研究会持参カメラ一覧・・基本的には持参者の記入通りとし明らかに誤記と思われるものは(編)で修正しました(敬称略、50音順)
持 参 者 カ メ ラ  名 製 造 会 社 フィ ル ム 国 名 発売年
浅沼 宣夫 シルバー スーパーシックス 日本光機 120(6×6cm) 日本 1953
不明(ローデンシュトック・トリナー付き) 不明 120(6×9cm) ドイツ
石橋 直幸 スパルタス 35 Herold Mfg. Co. 135(24×36mm) アメリカ c1950's
スパルタス フルビュー スパルタスCorp. 120(6×6cm) 1948
スパルタス Galter プロダクツ c1950's
井上 秀夫 オリンパスワイドスーパー オリンパス光学 135(24×36mm) 日本 1957
ワルツワイド 東京光学機械 1958
井野 了慧 ローゼンセミ プラウド社 120(4.5×6cm) 1937
セミハイル 理研光学工業 1941
パックスM4 大和光機 135(24×36mm) 1958
大坂 純史 イコンタ35 ツァイス イコン   〃 西ドイツ 1948
コンタックスT(ver.5)    〃   〃 ドイツ 1934
岡田 万寿男 セミプリンス(シュナイダー・イスコ、新コンパー付) プリンスカメラワークス 120(4.5×6cm) 日本 1936
 〃 (N&Hラジオナー、パーフェクトシャッター付)    〃   〃 1935
長田 勝至 メイスピーTB 東郷堂 ボルタ判(24×36mm) 1956
エディネックス(Type-3 Model-2) ウィルギン 135(24×36mm) 西ドイツ 1950
パーレット(レンズ;オプター、シャッター;エコー) 小西六本店 135(24×36mm) 日本 1930
神藤 弘充 コレレ 6×9cm コッホマン 120(6×9cm) ドイツ c1934
小滝 日出彦 キヤノン VA キヤノンカメラ 135(24×36mm) 日本 1951
 〃   UD(2台)    〃   〃 1952
 〃   UD改    〃   〃 1955
 〃   XT de luxe    〃   〃 1957
 〃   XL(3台)    〃   〃 1958
 〃   XL2(2台)    〃   〃
 〃   Y T    〃   〃
 〃   P(2台)    〃   〃 1959
小林 昭夫 フロントボックス バルダ 120(6×9cm) ドイツ c1935
ロールボックス   〃
小林 将利 マミヤフレックスC マミヤ光機 120(6×6cm) 日本 1957
笹沼 弘 フォカフレックスU O.P.L. 135(24×36mm) フランス c1960
VSLT フォクトレンダー   〃 西ドイツ 1974
佐藤 経明 ヴェルツール 4.5×6cm ヴェルタ 120(4.5×6cm) ドイツ 1935
ペトリRF 栗林写真機械製作所 日本 1952
城 靖治 マミヤシックス KU マミヤ光機 120(6×6cm、4.5×6cm) 日本 1956
ネタックス(538/24) オプトクローム 135(24×36mm) ドイツ 1938
高島 鎮雄 ラ・フォルデット(La Foldette) E.マゾ(Mazo) パリ 乾板(8×10.5cm) フランス 1905
カスカU シュタインハイル 135(24×36mm) 西ドイツ 1949
インフレックス(Infrex)エミラール50mm F3.8付 パウル・フィート(Fieth) 127(4×4cm) 1955
竹内 久彌 アルティックスT エホー カメラ ファブリーク 135(24×24mm) ドイツ 1939
   〃    U アルティッサ カメラ ヴェルク   〃 東ドイツ 1948
   〃    V    〃   〃 1949
   〃    VA VEBオプティーク アルティッサ
カメラ ヴェルク
135(24×36mm) 1952
   〃    W
  (ユーゴ アルティックス)
ZRAK   〃 ユーゴスラビア 1962
   〃    X アルティッサ カメラ ヴェルクVEB   〃 東ドイツ 1954
   〃    n VEBアルティッサカメラヴェルク   〃 1958
   〃    nb    〃   〃
長谷川 幸也 ベビーライラ 富士光学器械製作所 127(3×4cm) 日本 1937
フォールディングカメラ(無銘) 不明 120(6×9、6×4.5cm) 不明 c1930
林 勝夫 オートセミミノルタ 千代田光学精工 120(4.5×6cm) 日本 1937
デュオ シックス20 Ser.U RF付 コダックA.G. 620(4.5×6cm) ドイツ 1939
スーパーイコンタ A(530) ツァイス イコン 120(4.5×6cm) 1934
藤岡 俊一郎 V.P.スピーデックスNo.3 アンスコ 120(6×9cm) アメリカ c1916
キヤノンフレックスRP キヤノンカメラ 135(24×36mm) 日本 1960
藤田 耕一 Graflex(本人記載通り、詳細不明) Graflex 120 アメリカ 1949
村松 啓三郎 ヴェラT カール ツァイス イエナ 135(24×36mm) 東ドイツ c1955
山口 満 マキナU アウトフィット プラウベル シートフィルム(6.5×9cm) ドイツ 1933
山前 邦臣 コルベット ティランティ 135(24×36mm) フランス 1958
ST 280   〃 1959
アルパフレックス2型 アルパカメラ-ピニオン社   〃 スイス 1946
エクサ(type 5) イハゲー   〃 東ドイツ 1959
カルメン(Carmen) カルメン社 裏紙付35mm無孔
フィルム(24×24mm)
フランス 1935
山脇 慶酉 バルダクセッテT バルダ 135(24×36mm) ドイツ 1936
ローライ35 ローライベルケ   〃 西ドイツ 1966
吉田 安夫 コンタックスUa ツァイス イコン 135(24×36mm) 1950
レニングラート GOMZ   〃 ソ連 c1956
マーキュリー ユニベックス ユニバーサルカメラ 135(18×24mm) アメリカ 1938

                

写真左はユーゴアルティックスと呼ばれているユーゴ製のアルティックスです。竹内さん(写真右)によれば、製造終了後数年経って、ドレスデンからパーツを持ち出しユーゴで組み立てたものだそうです。写真中央は戦前のアルティックスです。エホーカメラファブリーク最初の35mmカメラで、画面サイズは24×24mm、ビハインド(ザ)レンズシャッターと35mmレンズの組み合わせです。ALTIXのマークがあるT型の上に、シャッターレリーズがあります。非常に珍しい機種で高島さんも実物は初めて見るとのことでした。

                       
写真左は高島鎮雄会長とラ・フォルデットラ・フォルデットは20世紀初頭に流行した木製革貼りのボックスカメラを、そのまま折り畳みにしたものと言えます。フランスの E. マゾ・パリ製で同社製のマゾ・アナスチグマットF9 130mmとの組み合わせです。写真右はインフレックスを片手に説明をされる高島会長

                  
先日フランスから帰国した山前邦臣さんは、現地で入手したばかりの珍品を披露。骨董屋街を歩いているときに山前夫人が見つけたのが写真中央のコルベット。フランスのライカ総代理店だったティランティが1958年に発売した35mmカメラで、アンジェニューレンズ付なのがフランス贔屓にはたいへん魅力なのでしょう。翌1959年には、距離計連動の ST280(写真9)が発売されました。いずれもボディは西ドイツのレグラ社から供給を受け、軍艦部、レンズ、シャッターをフランスで調達したものです。

 

カルメンという名から受けるイメージとは大分違い、ピグミーがふさわしいと思われるこのカメラは、エアバスの製造工場で著名なトゥールーズで見つけたそうです。35mm幅の裏紙付きフィルム使用、画面サイズは24×24mm、単玉レンズとロータリーシャッターの組み合わせで、シャッターレリーズの押し加減でスピードが変わります。

大坂純史さんは、AJCC入会のきっかけとなったイコンタ35と第二次世界大戦の秘話を背負ったコンタックスT型とを披露。イコンタ35はアクセサリーシューがない前期型ですが、レンズはイエナ製のテッサーで、レンズ番号の277万台から想像すると1945年以前のレンズと思われます。貴重なカメラなので革ケースを作ってもらったところ2万円かかり、「本体(80ドル)より高い物につきました」とのこと。
1999年のこと、ウクライナの方から500ドルでブラックコンタックスが売りにでているとの連絡があったそうです。この値段ではと半信半疑だったが買うことにしたのだそうです。到着したのは紛れもないコンタックスTバージョン5(クッツ)だったそうです。


    
小滝日出彦さんは、1950年代のキヤノンコレクションを展示しました。AJCC NEWS LETTER 20054月号の会員便りで宮本俊作さんのX型紹介の記事に触発されての発表です。キヤノンX型とY型のアクセサリーシューには、レンズの繰り出し量に沿って上下するピンがあって、X型専用のファインダーを装着するとパララックスが連動矯正されます。この機構は変倍ファインダーと共にキヤノン独自のもので、特許に守られてか追従するところはありませんでした。

石橋直幸さんは1940年代のアメリカ製大衆カメラを披露しました





浅沼宣夫さんと長谷川幸也さんは、それぞれカメラ名も製造会社も解らないフォールディングカメラを持ってこられました。写真左は浅沼宣夫さんの無銘カメラ、右が長谷川幸也さんの無銘カメラです。

いずれも
120フィルムで6×9のイメージです。大変よく似たフォームをしていますが、巻き上げキーの形と前蓋の足の形が相違しています。

たすきの構造は全く違います。シャッターはバリオで、
T B 1/251/100秒、レンズはローデンシュトックのトリナー105mmF4.5と共通です。

前蓋の三脚ネジの位置と大ネジ
/小ネジの違いが何かのヒントになるのでしょうか。

このクイズに答えてくれる会員はいらっしゃいますか
?





佐藤経明
さんは、ヴェルタのヴェルツール(写真左)と栗林写真機械製作所 のペトリRF(写真右)を持参されました

ヴェルツールは
120判を使用し、シリーズには、6×4.56×66×9センチ機と兼用機があり、当時としては珍しい一眼式の距離計連動カメラです。このカメラは軍艦部が黒の6×4.5センチ判で大変珍しいもの。

ペトリ
RF1952年に発売された単独距離計付のセミ判カメラです。1955年にはベトリRF120が発売されて連動距離計がついたようですが詳細は解りません。






藤岡俊一郎さんのヴェスト ポケット スピーデックス No3は、ボシュロムのテッサー90mmF4.5付のフォールディングカメラです。


軽量に加えて、
6×9判に90mmは、35mmに換算すると36mm相当とワイドアングルなので、山行きには最適のカメラとのことでした。